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  アメリカ歴史散策(その1)

             サンフランシスコ
                              
 サンフランシスコは日米関係の歴史の窓口であった ということができる。 明治維新前の1860年 日米修好通商条約の批准書交換のため 勝海舟など が随行した使節団はサンフランシスコに上陸している。 明治維新後の1872−73年 岩倉具視を全権大使とする使節団は1年10 ヵ月に亘って米欧 中東 アジアと世界各地を見聞したが その最初の訪問地 はサンフランシスコだった。  サンフランシスコの市街地は 南北に細長く伸びたサンフランシスコ湾に面 している。湾と太平洋とを結んでいる幅1キロ余りの狭い海峡がゴールデンゲ ートと呼ばれている。 1996sanfrans001.jpg  美しいゴールデンゲートブリッジ(金 門橋)が架けられたのは後年(1937 年)のことで 使節団が訪問したときは なかった。 現在 この橋の通行料はサンフランシス コから出るときは無料 入るときは2ド ルの有料である。   ゴールデンゲートブリッジ  湾の中に入ると 観光客で賑わうフィッシャーマンズワーフという公園と その奥に連なる高層ビルの市街地がある。高層ビルはマンハッタンの摩天楼に 匹敵する勢いで林立している。東のウオール街(ニューヨーク)に対する西の 金融センターである。  フィッシャーマンズワーフの沖合い3キロには アルカトラズという小さな 島が浮かんでいる。 20040725jikkis001.jpg  岩倉大使一行の見聞結果は 「米欧回 覧実記」(全100巻:岩波文庫全5巻 に復刻)として詳細に記録されている。 大使一行がアルカトラズ島前にさしかか ったとき 「...島上ヨリ十五発ノ祝砲ヲ打出シ タリ...」と歓迎された。  「アルカトラス」島ノ砲台(米欧回覧実記より)  この島は一時期連邦政府の刑務所として使われていたことがあり アル・カ ポネが収容されたことで有名である。現在は観光スポットとして賑わっており フィッシャーマンズワーフから往復10ドルの遊覧船が通っている。  市街地の一角から対岸のオークランドまで サンフランシスコ・ベイブリッ ジが架けられている。ゴールデンゲートブリッジとほぼ同時期に建設されたも のであるが こちらは上下2段構造になっている。1989年のサンフランシ スコ大地震のとき 通行中の車が巻き込まれて多数の犠牲者を出した。 私が最初にサンフランシスコを訪ねたのは地震の翌年だったが ベイブリッジ は復旧していた。 ------------------------------------------------------------------
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